婦人科の疾患は多く、月経、帯下、妊娠、出産、授乳に関係しており、これは婦人が男子とは別にもつ生理現象です。各種の原因で引き起こされる月経、帯下、妊娠、出産、授乳の異常はすべて婦人科疾患に発展する可能性があります。ここでこれらの疾病の病因、病状およびその推拿の部位、手法を順次紹介します。もしも、あなたがこの方法を身につけることができれば、また真剣にその通りに行えば、妻子の病気を治したり予防したりできるはずです。長期にわたって病の痛苦に悩んでいる女性は自分の手で、自分の治病或いは保健強身をすべきです。 |
女性は10~14歳頃に初潮があり、49歳前後に閉経しますが、もう少しで月経がなくなる頃に身体が生理的に大きく変化します。もちろん、青春発育期の少女と一家をなして出産育児をしている青年婦人、或いは顔にも皺が目立ちだし、峠を越えた中年女性、それぞれに月経異常に因るあれこれの疾病にかかることがあります。月経病を予防するには、先ず第1に月経期間中の清潔・衛生に注意しなくてはなりませんが、これには、生理の衛生と、心理面の衛生が含まれます。月経期間中に身体の内部で起こる一連の変化は:子宮頚口が少し開く、子宮内膜が脱落する、一層の傷口を形成する、それに加えてもともと腟には酸性の分泌物があるのですが経血によって薄めれ、そのために細菌は非常に侵入しやすい状態です。ですから外陰部は特に注意して清潔・衛生に保たなくてはなりません。月経期間中は柔らかくて、吸水性の強い月経用紙を用い、また所有している月経用品すべて特別に注意して消毒し、病邪の侵入を防止します。同時に房事、盆浴、遊泳などは慎まなくてはなりません。婦人は月経中は抵抗力が減弱していますし、寒さに対する抵抗力も劣っていますから、薄着は避けて、雨に打たれないように、水の中での仕事あるいは湿気が多く寒いところに長居することは避けます。冷たい水で顔を洗ったり、足を洗ったりしてはいけません。寒冷刺激は、月経期で充血している骨盤腔の血管を収縮させ、卵巣機能の失調を引き起こして月経失調を導きます。 |
月経周期が7日以上、甚だしいときには10日以上短いものを“頻発月経(月経先期)”といいます。婦人に頻発月経をもたらす病因は主に気虚と血熱です。中医学理論:気は血を統摂するが、気が衰えると統摂できなくなる、血が熱くなると流れが溢れてしまう、いずれも月経をはやめてしまう。 |
血熱 (1)血熱の症状 |