婦人は出産したあとは、身体が最も弱っています。主な要因は;分娩のときに大変な力を使って、正気を使い果たしている、或いは大量の血や汗を出して、津液を使い果たしている、気血ともに非常に弱って、筋肉が栄養を失っているということです。別の面では、もし元気がもともと少ない体の場合、分娩時の傷が気血や子宮に及んで、異常をもたらします。女性の腰・腎は子宮などを養う脉(胞脉)がつらなるところですから、胞脈が弱ってくると腎気も弱ってきます。このような原因はすべて腰痛を引き起こします。このように身体の抵抗力が最低の状態にある時に、風、寒、湿などの外邪が弱っている状態につけこんで侵入して、気血の運行をさまたげ、産後の腰痛をもたらします。 婦人は出産のあとは、必ず生活の調整に注意しなくてはなりません。飲食については栄養豊富で消化しやすい食品を与えて、身体の抵抗力を増す物質を大いに補充します。ただし、油っこくてしつこい、生で冷たい、辛くて刺激が強い食品は避けなくてはなりません。婦人の産後は、節々がみな空虚(“百節空虚”)なので、病邪は容易に侵入できます。ですから、起居ふるまいは慎み、注意して衛生的で清潔にし、冬は保温し、夏は避暑し、着衣の厚着薄着には心して、外邪の侵入を防止しなくてはなりません。 |
(1)症状表現 @顔色は艶がない或いは白い。 A頭がくらくらして呼吸がせわしい。 B舌色は淡紅、舌苔は少。 C脉は細弱。 (2)推拿の手法 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
(1)症状表現 @産后腰背がだる痛い(酸痛)。 A下肢に力が入らない。 B踵とアキレス腱が痛い。 C頻尿。 D舌色は淡紅、舌苔は薄。 E脉は沈細。 (2)推拿の手法 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() E搬動腰部。手のひらで分けて肩と臀部をつかみ、違う方向に向けてねじり動かして骨格の音がしたら宜しい、左右搬動1回。 |
(1)症状表現 @産后の腰背部の疼痛。 A腰の屈伸ができない。 B腰痛は温めると少し楽になる。 C冷え症で手足が冷たい。 Dこむらがえり。 E舌色は淡、舌苔は白。 F脉は細緩。 (2)推拿の手法 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |