子宮下垂は婦人の子宮が正常な位置から離れて、腟に沿って下降、或いは一部分が膣口の外に脱出、或いは全部が膣口の外に脱出する病変です。本病は多く産後に発生しますが、分娩に際して、早産、難産、出産過程が長すぎた、力みすぎたなどによって子宮(胞絡)が損傷されます。産後早く仕事をしすぎた、重いものを持ったといったことからも子宮下垂が引き起こされます。本病の発生は患者の体質素因とも関係があります、脾虚気弱、中気下陥、或いは腎虚下元不固、子宮虚冷、摂納無力、これに加えて房労多産、という場合に子宮下垂を来たすものが多いです。現在は計画出産が実行され、助産新法が実施され、産後の保健に注意するようになったので、子宮下垂の発病率はずいぶん低下しました。 本病は多く弱ったときに発病するから、産前産後の保健を重視することが、本病予防の重要な一環です。 |
(1)症状表現 @子宮が下に移動或いは脱出。 A労働すると悪化する。 B下腹が落ち込む感じ。 C四肢無力。 D呼吸が弱く、ものを言うのがおっくう。 E顔色に艶がない。 F小便の回数が多い。 G帯下の量が多い。 H帶下の質はうすく、色は白。 I舌色は淡、舌苔は薄い。 J脉は虚細。 (2)推拿の手法 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
(1)症状表現 @子宮が下脱。 A足腰がだるい。 B下腹下がって落ち込む感じ。 C小便は頻回。 D夜間に甚しい。 E頭がくらくらして耳鳴り。 F舌色は淡紅、脉は沈弱。 (2)推拿の手法 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() F督脉を推し揉みする(推揉)。手指で鼻頭から頭頂、頭項、背部を経て長強穴に至る、毎回施術推揉100回以上。 ![]() |