 肥胖（肥満）はただ体が肥りすぎて動きが鈍くスマートでないというだけではなくて、さらに心臓病、高血圧、糖尿病など多くの潜在的な疾病を伴ってきます。もちろん直感・感覚に基づいて、肥満か否かの自己判断をすることができます。一般には、体重が標準体重の１０％以上重いのは肥り過ぎとし、２０％以上を肥満症とします。２０～３０％超過を軽度肥満、３０～５０％超過を中度肥満、５０％以上超過を重度肥満とします。我国の一般男性の標準体重（kg）＝本人身高（cm）－105；女性の標準体重（kg）＝本人身高（cm）－100（図115）。肥満症は体内の脂肪が過剰に堆積し、明らかに正常な人の一般平均体重を超えたもので、しかも身体の代謝、生理、生化学的指標に異常変化を来たしたものです。男性の肥満は、頭頚部、脊背部と腹部に脂肪が多くあつまりますがとりわけ下腹部に脂肪が多くあつまっています。女性の肥満は、脂肪は乳房、臀部、腹部と大腿に多く集っていて、身体の外形は胸が高く、腹が大きく、腰が太く、臀部が広く円くなります。 肥満症は単純性肥満と病理性肥満に分類しますが、日常生活では単純性肥満が多くみられ、約肥満者の９５％を占めます。沐浴後の推拿は単純性肥満に比較的に好い作用があります。 症状表現 ①身体豊満、肥満； ②皮膚と筋肉がたるむ； ③身困乏力、不耐労作（身体に力がなく、労働に耐えない）； ④運動能力、労動能力下降。 |
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（身長(cm)-100）×0.9
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| 熱水入浴を採用し、水温は４０～５０℃に保持し、入浴時には、天然海錦あるいは純綿のタオルで、らせん状を描いて胸、腹、腰、腿など肥満しているところを擦揉（サツジュウ、こすりもみ）して、汗を出すのが最もよいです。蒸汽浴や薬物蒸汽浴も採用できます。電熱蒸気沐浴箱で、電熱で湿熱蒸気を沐浴箱内に充満させ、温度は６０℃に保持して、体温を高め、新陳代謝を増強し、脂肪を減らして減量作用を達成します。薬物処方は“軽身減肥方”を選用し、薬物入浴を採用します。薬物を煎煮した後、濾出薬液を浴槽に入れて入浴します。毎回入浴して洗うこと２０～３０分間。このほかに、日光浴、鉱泉浴あるいは海水泳浴などを採用するものいいです。 |
 ①両手を重ねて腹部に置き、上から下に時計まわりの方向に摩転（マテン、なでまわし）し、温熱感が出たら宜しとします。約３分間（図116）。  ②腹部を提捏（テイネツ、つまんでもちあげる）します。上から下に至ります。腹壁を捏抓（ネツソウ、つかみ取るようにつまむ）して、同時に抖動（トウドウ、ふりうごかす）します。反復３遍（図117）。  ③手のひらを使って、腹部を推揉（スイジュウ、おしもみ）します。３分間（図118）。  ④手のひらを背部におき、脊柱の両傍を上下に推擦（スイサツ、おしこする）します。適度な力で、皮膚を発熱させ、熱が透るまで行います（図119）。  ⑤手のひらで腰部を擦摩（サツマ、こすりなでる）します。毎回３分間（図120）。  ⑥手のひらで臀部を按揉（アンジュウ、おさえもみ）します。らせん状に上から下へと、適度な力で行い、往復５回（図121）。  ⑦手指で腹部の臍の傍ら2寸の天枢穴、および天枢穴の下３寸の水道穴を点按（テンアン、しあつ）して、だるい、しびれる、はれぼったい感じがしてきたらよろしいです（図122）。 |
| ①減量と同時に必要な体育鍛煉を実行しなくてはなりません。毎日朝起きたときか、あるいは寝る前に床の上で仰臥位の上体を起しを１５～２０回行い、次第に回数を増加させ、俯臥位での背筋の突っ張り運動を１０～１５回毎日堅持して行い、少しずつ回数を増やします。あるいは、あさ起きた時にマラソン鍛練を堅持します。 ②適当に飲食を制限して、甘いもの、油がのって味の濃いものはあまり食べないようにします。 ③病態性の肥満者に対しては、本法を応用する以外に、さらに積極的に原発病の治療を行えば、おおいに減量効果を促進して、減量期間を短縮することができます。 ④減量時には同時に緑荷減肥茶を飲用するのもいいです：荷叶60g、山60g、冬瓜皮60g、苡仁60g、菊花60g、茶叶240g。薬物を粉砕してお茶に混ぜ、毎日適量をお茶にして飲めば、脂肪を減らして減量する作用があります。 |