小児腹瀉(下痢)は小児の大便の質がうすく、排便回数が多いことを主要な特徴とする胃腸疾患です。一年四季を通して発生しますが、夏秋の両季節に多く見られるもので、乳幼児の常見病の一つです。発病が慌はだしく、病程が短い者は暴瀉(激しい下痢)といいますが、多くは体の外からの病因によるもの、あるいは食事の不摂生によるものです;病程が長く、病情が相対的に緩かな者は久瀉(久しい下痢)といいますが、多くは虚弱体質、病後の失調などが原因です。本病は中医学の“泄瀉”の範疇に属しますが、西洋医学でいう腸炎、消化不良などを包括します。 症状表現 ①大便が稀薄、あるいは水様便、あるいは不消化便、排便回数増多、毎日3回以上、甚しい者は10回を超過; ②糞便中には一般に膿血粘液は混じっていない。飲食過多により下痢する者は、大便の臭がきたならしく、量が多く色は黄い、発病が慌ただしい; 細菌、毒素などが感染して下痢する者は、多くは不潔なものを飲食した経緯があり、発病が急で、病情が重い、大便を培養すると病原菌を発見できる、大便検査では比較的に白血球や赤血球が多い; 離乳食が不適当、あるいは病後の失調による消化不良は、下痢症状は割りに経く、病程は割りに長く、大便中には常に不消化の食物が混ざっており、大便検査では脂肪顆粒が多く見られ、ときに白血球が見られることもある。 ③常に腹脹・腸鳴を伴い、ときには腹痛。暴瀉する者は常に発熱、あるいは手のひらや足のうらが熱く、イライラして不安などの症状を伴う。 ④一年の四季いつでも発病するが、夏秋の季節に多い、乳幼児の発病は割りに多い。 |
![]() |
![]() ![]() ②拇指を小児の食指の橈側につけ、指尖から指根まで何回も直っすぐに推して大腸を清補(きれいにして補う)、操作100~300回(図262)。 ![]() ![]() ④両手の拇指で小児の肋骨弓が交叉する頂点から開始して、両側の肋骨弓の下縁を左右に同時に推す50~100回(図264)。 ![]() ⑤両方の手のひらをこすり合わせて暖かくした後に、一方の手のひらを小児のへそ神闕穴(臍)において、揉摩(ジュウマ、もみなでる)100~300回。中指の端で小児のへそを点揉(テンジュウ、点状にもむ)してもよい、100~300回(図265)。 ![]() ⑥小児は伏臥位、拇指の指腹で尾骨の端から両方の腰のくぼみを結んだ線の中点第2腰椎下の命門穴までの、七つの椎骨を上下にまっすぐに推す、100~300回(図266)。一方的に下から上に向けて直っすぐ推す手法は補で、久しく下痢している小児に適用します、一方的に上から下にむかって直っすぐに推す手法は瀉で、激しく下痢している小児に適用します。 ![]() |
①下痢が激しく脱水症状がひどい者は、すぐに医師の指導の下に薬物を使用して治療。 ②飲食が多すぎて下痢した者は、淡白な食事で1~2日胃腸を休養。 ③生もの冷いもの、油っこいもの、辛いものそして消化のわるい食物は避ける。 |