肩関節の外転、上方挙上と背中に触れる運動の三種の主要な機能が制限を受けて正常な活動範囲に達しないものは、肩関節機能障害として三等級に分けます。肩関節の活動の幅が正常範囲より低く、上方挙上の高さが120°、外転の高さが80°、背中に触れる運動で母指が第十二胸椎棘突起以上に達するものは、軽度の機能障害とします;上方挙上が90°より低く、外転が50°より低く、背中に触れる運動で母指が第五腰椎棘突起に達しないものは、重度機能障害とします;この二者の間を、中度の機能障害とします。 |
![]() 術者は患側に立ち、片方の手で患肢の手首を握り、引っぱります。別の手の手背を患肢の前腕の近位端にあてがいます。 ![]() ![]() ![]() |
![]() |
![]() 術者は患側の後方に立ち、一方の手で患側の肩を支え、別の手で患肢の肘部の上端を握り、患肢を時計回り逆時計回りに各々10〜15回まわします。。この法は主に肩関節の前屈、上方挙上、外転と後方伸展の四つ連合動作となります。操作は簡便で、まわす幅は大きくても小さくてもいいです。適応は肩関節の各等級の機能障害或いは正常者の病症の治療です。 |
![]() 術者は患者の後方に立ちます。片方の手で患肢の肘を支え、別の手を健側の頭の傍らから胸の前にのばして患肢の手をひっぱります、両手を協同して患肢を前屈内転させた後、時計回りと逆時計回りに各々10〜15回まわします。一回まわすごとに、患肢の手と前腕は患者の頭頂の上方或いは額の前上方を環を描いて一巡します。この法は主に肩関節の前屈、内転、上方挙上と外転の四つ連合動作となります、上腕二頭筋腱を牽引する力は小さく、そして肩の筋肉に対する牽引力は比較的大きいです。適応は肩関節の各等級の機能障害の病症の治療です。とりわけ、髪を梳いたり、対側の耳に触ったりすることが難しい老人性の患者に適応します。 |
![]() 術者は患側の前方に座るか立つかして、片方の手で患側の肩をおさえ、別の手の前腕で患肢の肘を支え、手でその上腕の遠端をにぎり、時計回りと逆時計回りに各々10〜15回まわします。この法は主に肩関節の前屈、内転、外転の三つの連合動作となります。回転するときの肩関節の上方挙上と外転はともに90°以下なので、回転の幅は大きくありません。適応は肩関節の重度或いは中度の機能障害の病症です。 |
![]() |