各種の腹痛に 冷え・食中りによる腹痛 |
へそを揉む 下痢、腹痛、便秘 |
拿肚角: へその両傍の腹直筋を、両手の母指・示指・中指の三指で左右同時に3〜5回つまみ揉みする、中指で30回おさえ揉みする。 腹痛をとめる重要な手法で、各種の原因で引き起こされる腹痛に均しく応用できますが、特に冷えによる腹痛、食あたりによる腹痛にたいして効果が好いです。 |
@コウ揉一窩風:虚寒腹痛。 手背で手根横紋の真ん中の陥凹部を、母指あるいは中指の先端で100〜300回揉むか、爪で3〜5回押えます。 身体を温めて気をめぐらす効能がありますから、寒性あるいは傷食による腹痛を治療します。 A拿肚角: へその両傍の腹直筋を、両手の母指・示指・中指の三指で左右同時に3〜5回つまみ揉みする、中指で30回おさえ揉みする。 B推三関 前腕屈側の母指よりを、母指あるいは示指・中指で、手首から肘に向かって軽く擦ります。100〜300回。 腹痛、下痢、冷えの病証に用います。 C揉中カン 上腹部の中央を掌心あるいは四指で輪状に軽擦します。100〜300回。 胃腸を健やかにする、消化を促進する効能があります。 |
捏擠神闕 中指の先端あるいは手根でへそを揉む手法を、揉臍といい、100〜300回。 胃腸を健やかにし、食滞を解消する効能がありますから、下痢、便秘、腹痛に用います。 母指・示指・中指の三指を熊手のように臍(へそ)において揺るがす手法を、抖臍といい、5〜10回。 腸閉塞、腸捻転、腹痛にたいして常用します。 |
揉天枢 臍(へそ)の傍2寸を、示指・中指の二指を分けて左右両穴を50〜100回揉みます。 天枢は大腸の通じをよくし、食滞をなくする効能があります。 臨床上、天枢と臍(へそ)を同時に操作する時には、中指で臍(へそ)をおさえ、示指と環指を分けて天枢をおさえ、二穴を同時に揉みます。 |