以下の手法から、毎回、3〜4種類ぐらい選んで行います。
@清心経
中指を爪でおさえると熱をさまします。
〔位置〕 中指指腹。
〔手法〕 指腹を付け根に向かって母指を曲げながら爪をたてるようにおさえていきます、5〜10回。
A揉内労宮
手のひらの中心を揉むと発熱に効きます。
〔位置〕 手掌の中心、拳を握った時に中指の先端が当るところ。
〔手法〕 中指あるいは母指の先端で捏ねるように揉む、50〜100回。
B推肺経
環指を揉むと発熱咳嗽に効きます。
〔位置〕 環指指腹。
〔手法〕 ゆびの付け根に向かって軽く擦る、100〜500回。
Cコウ揉二扇門
ゆびの付け根をおさえると発熱に効きます。 〔位置〕 手背で、中指と環指の付け根の両側の前の陥中、合わせて三穴。
〔手法〕 示指と中指の二指端でそれぞれ患児の中指根あるいは環指根の両側をおさえて、揉むのであれば100〜500回。爪をたてるようにするのであれば各5回。
D推三関
前腕の親指側を擦ると寒気を散らして熱をとります。
〔位置〕
前腕の手のひら側で親指側の、手首から肘の間。
〔手法〕 母指の指腹で、手首から肘に向かって軽く擦る、100〜300回。
E清河水
腕の中央を擦ると発熱に効きます。
〔位置〕 前腕の手のひら側で正中線。
〔手法〕 示指、中指の二指の指腹で、手首から肘に向かって軽く擦る、100〜300回。
Fコウ揉外間使
手首の上の方を刺激すると頭痛に効きます。
〔位置〕 腕の手背側で、手首から四分の一上がったところ。
〔手法〕 母指の爪でおさえるのならば3〜5回、指の端で揉むのであれば100〜300回。
G開天門
額の中央を軽くさすると、発熱頭痛に効きます。
〔位置〕 眉毛の中心から髪の生え際まで。
〔手法〕 両母指で下から上へと交替に軽く擦る、反復30〜50回。
H推坎宮
左右の眉弓を外に向かって擦ると発熱に効きます。
〔位置〕 両眉弓。
〔手法〕 両母指の指腹で、両眉毛の中心から眉尾に向かって左右同時に軽く擦る、30〜50回。
I推太陽
眉の後の陥みをおさえると発熱頭痛に効きます。
〔位置〕 眉の後の陥凹部。
〔手法〕 両手の母指、前から後ろへと直っすぐ推す、30〜50回。
J黄蜂入洞
鼻の下を揉むと発熱と鼻閉に効きます。
〔操作方法〕 左手で頭を固定し、右手の示指・中指の先端で両方の鼻孔の下を軽く揉む、30〜50回。
K拿肩井
肩をつまむように揉んだり、圧迫したりすると、発汗を促してかぜ症状をとるのに有効です。
Lコウ揉内労宮
手のひら側をいろいろ刺激して、汗がでない発熱を治療します。
先ず手のひらの中央と手首の中央をゆびの先で揉む、5〜10回。
そして手首を左右に分けるように軽く擦る、10〜20回。
黄蜂出洞
その後、手首の中央の腱の両傍の皮膚を捏ねるように持ち上げながら、上に向かって2〜3センチ移動していく、反復5〜10遍。
運内八卦
最後に坎宮と離宮(赤丸のところ)をゆび先で各3〜5回おさえて終わり。 |